2005年 12月 05日
日本への出張(in 2000) |
今日は私が以前勤務していた語学学校を久しぶりに訪れました。ここでは日本から来た学生の世話(相談相手になったり、または病院まで車を走らせたり)をし、また時には短期留学でやって来た団体に付き添っていろんな見学ツアーへ繰り出す事が私の仕事だったけれど、一度だけ例外の仕事が…。それはアメリカ人の高校生6名を日本へ2週間連れて行くというお仕事・・・
そのお仕事とは・・・
本来なら日本語を教えている部署が受け持つこの仕事も、当時は今ほどスタッフも多くなく、一番行きやすい(使いっ走りの?)私が任命される事に。そもそも大阪の高校へ連れて行くという事で、大阪に実家がある私には好都合だったのです!よって、出張の間はずっと実家に寝泊まりする事となった私は、お仕事半分、里帰り半分の気持ちで帰国前からルンルン~♪ しかし、こんなにお気楽な考えそのものが間違えていたのですね…(TT) 私を待ち受けていたものは、アメリカ人生徒がステイする日本の各家庭と、そして生徒達との間で繰り広げられる「文化の違い」。まず生徒からは、味噌汁がマズイだの、あの野菜は何なのだ、などのクレームを受ける。「味付けというのはね、家庭によっても違ってくるんだよ…」となだめる私。そしてその日の晩、お風呂から上がったばかりでまだ裸だというのに母が「学生のステイ先から電話よ…」と子機を渡してきた。裸のままの私は、そのステイ先の人からなにやら言われる事に…。「先生(この期間中、私はずっとこう呼ばれておりました^^;)!うちが預かった子、チラシ寿司を作ってやれば上の野菜は全く食べず、味噌汁は一口でやめる、しまいにはお肉が食べたいと言うんですよ!うちはね、うちはね、健康の為にと思って食事を薄味にしてるんです!それをマズそうに食べられたらたまったもんじゃありません!(キーッ)」と早口でまくしたてる親を必死でなだめて電話を切る…。トホホ。
そんな次の日には、日本語を習いたい一心のアメリカ人ジェフ君が私につきまとう。「natsuko、tell me the difference between "は" and "の".(「は」と「の」の使い方の違いを教えて~)」など、日本語の文法についてしつこく聞いてくる…。「んもう、私は日本語のTeacherじゃないんだよ」と何度言ってもおかまいなし。そんなジェフ君、すっかり私の隣が気に入ったらしく、電車の中でもレストランでもいつも隣。(はぁ~)
さ、そんな2週間もあと残すところ2日となった時、高校側の引率者である先生方2名も一緒に、みんなで京都に一泊する事になったのです。その時はちょうど祇園祭がやっていたのでみんなで祭りに繰り出す事になったのだけど、ホテルの浴衣を気に入ったジェフ君は私を部屋に呼びつけ、「natsuko、ボクにこの浴衣を着せて~」と。「・・・私が着せるの?・・・お、OK。」と、着せてあげないと駄々をこねそうだったので着せてやりましたとも。着付けなんて知らない私も、ホテルの簡易浴衣ならばと、帯も適当にくるっと巻いてやりました(笑)。とはいえ、ホテルの浴衣を着て外へ出るなんて…さすがのアメリカ人。実はちょっと一緒に歩くのが恥ずかしくもあった私だけれど、ええ~い、すでにアメリカ人いっぱいでゾロゾロ歩いているので十分に目立っているじゃないか、と自分に言い聞かせて祇園祭に参加したのでした。
そんな旅も、終わってみれば楽しい思い出がたくさんあるけれど、帰りの空港ではホッとしたせいか首が左右に動かなくなり、そのままLAへと帰路についた私だったのです。最後の最後まで疲れまくったな~。
というわけで、今日は昔の職場を訪れて、そしてそこに貼ってあった写真を見たおかげでこんなおかしな話を思い出しました。最後まで読んでくれた方、本当にありがとうございました!!ほんまに長文でしたね(^^;) 実はまだ”ローズちゃん編”があるんですが…それはまた、機会があれば是非!(?) え?もう長文はええって~?!失礼いたしました~!!
※写真右の男の子、ジェフ君に似てるので使ってみました。
そのお仕事とは・・・
本来なら日本語を教えている部署が受け持つこの仕事も、当時は今ほどスタッフも多くなく、一番行きやすい(使いっ走りの?)私が任命される事に。そもそも大阪の高校へ連れて行くという事で、大阪に実家がある私には好都合だったのです!よって、出張の間はずっと実家に寝泊まりする事となった私は、お仕事半分、里帰り半分の気持ちで帰国前からルンルン~♪ しかし、こんなにお気楽な考えそのものが間違えていたのですね…(TT) 私を待ち受けていたものは、アメリカ人生徒がステイする日本の各家庭と、そして生徒達との間で繰り広げられる「文化の違い」。まず生徒からは、味噌汁がマズイだの、あの野菜は何なのだ、などのクレームを受ける。「味付けというのはね、家庭によっても違ってくるんだよ…」となだめる私。そしてその日の晩、お風呂から上がったばかりでまだ裸だというのに母が「学生のステイ先から電話よ…」と子機を渡してきた。裸のままの私は、そのステイ先の人からなにやら言われる事に…。「先生(この期間中、私はずっとこう呼ばれておりました^^;)!うちが預かった子、チラシ寿司を作ってやれば上の野菜は全く食べず、味噌汁は一口でやめる、しまいにはお肉が食べたいと言うんですよ!うちはね、うちはね、健康の為にと思って食事を薄味にしてるんです!それをマズそうに食べられたらたまったもんじゃありません!(キーッ)」と早口でまくしたてる親を必死でなだめて電話を切る…。トホホ。
そんな次の日には、日本語を習いたい一心のアメリカ人ジェフ君が私につきまとう。「natsuko、tell me the difference between "は" and "の".(「は」と「の」の使い方の違いを教えて~)」など、日本語の文法についてしつこく聞いてくる…。「んもう、私は日本語のTeacherじゃないんだよ」と何度言ってもおかまいなし。そんなジェフ君、すっかり私の隣が気に入ったらしく、電車の中でもレストランでもいつも隣。(はぁ~)
さ、そんな2週間もあと残すところ2日となった時、高校側の引率者である先生方2名も一緒に、みんなで京都に一泊する事になったのです。その時はちょうど祇園祭がやっていたのでみんなで祭りに繰り出す事になったのだけど、ホテルの浴衣を気に入ったジェフ君は私を部屋に呼びつけ、「natsuko、ボクにこの浴衣を着せて~」と。「・・・私が着せるの?・・・お、OK。」と、着せてあげないと駄々をこねそうだったので着せてやりましたとも。着付けなんて知らない私も、ホテルの簡易浴衣ならばと、帯も適当にくるっと巻いてやりました(笑)。とはいえ、ホテルの浴衣を着て外へ出るなんて…さすがのアメリカ人。実はちょっと一緒に歩くのが恥ずかしくもあった私だけれど、ええ~い、すでにアメリカ人いっぱいでゾロゾロ歩いているので十分に目立っているじゃないか、と自分に言い聞かせて祇園祭に参加したのでした。
そんな旅も、終わってみれば楽しい思い出がたくさんあるけれど、帰りの空港ではホッとしたせいか首が左右に動かなくなり、そのままLAへと帰路についた私だったのです。最後の最後まで疲れまくったな~。
というわけで、今日は昔の職場を訪れて、そしてそこに貼ってあった写真を見たおかげでこんなおかしな話を思い出しました。最後まで読んでくれた方、本当にありがとうございました!!ほんまに長文でしたね(^^;) 実はまだ”ローズちゃん編”があるんですが…それはまた、機会があれば是非!(?) え?もう長文はええって~?!失礼いたしました~!!
※写真右の男の子、ジェフ君に似てるので使ってみました。
by natsuvalley
| 2005-12-05 22:34
| 日記